飼い主さま参加型医療

動物にとって、自分の家以外に行くことや預けられることは、それは大きなストレスになります。当院の基本的な考え方として、可能な限り動物は飼い主様のもとへお返しし、飼い主様との連携や協力のもとで、できる限り通院や同伴にて治療したいと考えており、飼い主様のもとを離れたり 入院したりすることは その意味のわからない動物にとって本当につらいことだと考えております。
 ですから、動物が飼い主様同伴のもと獣医療を受ける飼い主参加医療を推奨しており 獣医師・ 飼い主様・動物が三位一体となってして治療を行う体制をとっています。

たとえば、レントゲン写真や超音波検査を受けるとき、必要に応じて飼い主様が撮影室まで付き添い、獣医師とともに撮影することもあります。また X線や超音波画像をモニターで見ていただきながら 相談したり検討したりすることもあります。
 手術や歯科処置なども、飼い主様には静止画や動画をモニターで見ていただき、状況に応じてご相談ご説明しながら治療方法を決定遂行して行くこともあります。
 入院した場合も、付き添いをしていただいたり、なるべく多く面会に来ていただき、動物の状態を飼い主様に見ていただくようにしております。場合によっては食事の世話や身の回りの世話などもしていただき、看護にも参加していただくこともあります。

 この医療体制は 飼い主様も治療の様子や効果が目で確認でき実感できるため、治療の経過や効果がよくわかります。また、飼い主様が同伴していることで動物もたいへん安心しストレス軽減となりそれにより治療の効果も高まることが多いものです。
 飼い主の皆様には、これまで閉ざされることが多かった獣医療が、実際にはどういうものか目で見ていただき、肌で感じていただきたいと考えています