当院の治療の考え方

動物にとって、自分の家以外に預けられることは、それは大きなストレスになります。
当院の基本的な考え方として、可能な限り動物は飼い主様のもとへお返しし、飼い主様との連携や協力のもとで、できる限り通院にて治療したいと考えており、長期入院することは入院の意味のわからない動物にとって本当につらいことだと私どもは考えております。

チーム診療

当院の施設は 医療センターのようにたくさんの診察室 治療室を備えていません。診察室も3室 検査や処置を行う部屋は一室ですが、患者様からも診察室や治療室を増やしてもっと多くの診察をして欲しいとの要望はありますが 当院ではあえて 増やすことはしていません。なぜなら 当院は一患者一担当医で診療するのではなく、一患者複数担当医というチームで診療していく方針だからです。
チーム診療は 複数の獣医師が診るために 診断や治療の際二重三重のチェックができて ミスを極力減らすことができます。また 当日主担当医がいなくても副担当医が替わって 診療を引継ぎスムーズな継続治療が行えます。
そのために 当院はさらなる施設拡充は行わず、むしろ治療台は一台としそこで検査治療することで 複数の獣医師が目を通し診ていく体制をとっています。
しかしチーム診療には 一日に診療できる件数には限りがありますので現在では 全件予約診療とさせていただいております。また 土曜日 日曜日などは特に込み合いますが 皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

大きな医療センターにありがちな、担当医以外は患者のことがわからないとか間違った方向へ行っていても修正がされないというような状況は、当院では、極力回避したいと考えております。

説明と同意 患者様尊重

治療に際しては病気に対して当院が施すことができる検査や治療法を提案し、その治療効果・リスク・費用等を説明しご理解いただいた上で、飼い主の方の考えや気持ちを第一に尊重しながら治療法を選択していきます。治療のこと費用のこと、その他 どんな些細なことでも 疑問がありましたらいつでもご質問ください。当院の方針として 人道的で道徳的であれば、飼い主様の意向を極力尊重して治療をしていきます。

入院について

病気によってはどうしても長期入院も必要になる場合もありますが、飼い主様がいることで動物は安心しますので、当院は広い入院室を用意して、飼い主様が付き添いや面会がしやすいように配慮しております。
入院の場合でも1日でも早く退院ができるよう私たちは心がけております。
基本的には飼い主様の力を借り、飼い主様とともに治療する方針ですので、場合によっては飼い主様にはご負担になる場合もあるかとは思いますが、当院の方針ですので、なるべくご協力くださいますようお願いいたします。

最小限処方薬

投与する薬は必要最小限にて治療したいと考えております。
現在の人の保険制度では、薬を処方しないと、診療費が上がらないため、必要でない薬がたくさん処方されることがよくあります。獣医界でも、同じ理由であまり必要でない薬が処方されることもよくあります。普通でも薬をのむのがむずかしい動物に薬をたくさん投与することはたいへんなことで、動物にとっても大きなストレスですので、当院では極力薬の処方を減らしたいと考えております。
当院の請求書には「コンサルテーション料」とか「治療指導料」というような医療では聞きなれない診療項目が請求書に出てくることがありますが、必要ない薬を処方しないための診療項目ですので、ご理解くださいますようお願いいたします。
私たちは、薬を売るのが仕事ではなく、知識や技術を提供し、指導をする仕事であると考えております。

院内開放

当院はいつでも院内を開放しており、手術室・入院室・設備等の見学のご要望があればご案内いたます。お気軽にお申し付けください。
また、私たち獣医師や動物病院をおおいにそして気軽に利用していただきたいと考えています。