当院は年間約1000件の外科手術を行っております
手術にとって大事なものそれは「麻酔」です。そのため当院では麻酔の技術向上にスタッフ一丸となって取り組んでおります。
また、毎月麻酔の専門獣医師が来院し、重症症例やハイリスクな手術の麻酔を担当いたします。
手術中はもちろん、入院中から退院までの疼痛管理(pain control)を包括的に計画し、その子その子に合ったオーダーメイドな麻酔を行います。
ペインコントロールと低侵襲手術
病気や治療の意味が分からない動物にとって手術や処置は想像以上の苦痛であると考えています。
動物の苦痛や痛みを極力軽減するため、麻酔や鎮痛剤 麻薬などによるペインコントロールを積極的に取り入れています。
治ればいいのではなく大切なかわいい動物が苦痛なく治っていかなければ近代的な獣医療とは言えないと考えています。
又、ペインコントロールとともに、当院ではできる限り低侵襲での治療を心がけています。
手術の傷は必要最小限で行い、手術以外の内視鏡や腹腔鏡により出来るものはそういった器械を使用して治療します。
たとえば異物を飲んでしまったときは、開腹せず内視鏡で摘出したり、小さな膀胱結石なら極細内視鏡で取れることもあります。
検査のためのバイオプシーであれば腹腔鏡で行えることもあります。
ただし、腹腔鏡や内視鏡は時間がかかること、リスクは開腹より大きいことなどから、開腹をするか腹腔鏡内視鏡でするかは症例によりますのでご了承ください。