亀戸動物病院 
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東京都墨田区立花1-10-3
電話:03−3611−1000

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がん・腫瘍について
犬のがんは適切な治療で、治癒する可能性が高いものです

癌とは 遺伝子に異常がおき、細胞がコントロールを失ってどんどん増え続け、正常な細胞や器官を壊したり、栄養をうばったり、毒素を産生したり、全身に広がって体を蝕むような状態を言います。

犬が「癌」になる率は年々増加しており 犬の死亡原因の23%は癌であり 10年あるいはそれ以上生きた犬の45%は「癌」が死亡原因になっているといわれています。

最近、動物でも癌が増加していますが、動物の飼育環境が以前よりよくなったり 獣医医療がすすんだことで寿命が延びていることがひとつの原因であり、また、レトリバー犬のように癌にかかりやすい犬種が流行していることも一因になっているようです。

ところで 癌にかかってしまったら本当に治らないのでしょうか?実は 犬では直径2〜3mmくらいまでにみつければほとんどの癌は治るといわれています。また、それ以上になっていても適切な手順をふみ治療をすれば治癒する可能性かなり増加します。ですから癌は治らない病気ではなく、手遅れにしてしまうから治せない病気であり、その点では他の病気と変わらないのです。体にしこりを見つけたら一刻も早く診断治療を行うことが重要です。

診断は 
 1.見て さわる。
 2.針をさして細胞をとり顕微鏡検査をする。
 3.腫瘍細胞を固まりでとり病理検査する。
 4.レントゲン撮影を行う。
 5.エコー撮影を行う。
 6.血液検査を行う。
 7.CT MRI撮影を行う などです。
そして、その腫瘍が 良性か悪性か? 完全に治る可能性はどのくらいか? 転移はあるか? 再発の可能性はあるか?などを調べ それによって 治療の計画を立てます。

治療計画は、手術で切除するのか?どのくらい切除するのか?抗がん剤や放射線を使用するのか?延命できるか?生活の質を上げることができるか?などを考え総合的に判断します。癌の治療はとりあえず切ってとるというような安易な治療はしてはいけません。必ず手順を踏んで検査し 事前に治療の計画を立ててすすんでいかなければなりません。

当院では 獣医がん研究会の第一種認定医 第二種認定医により、動物の癌の検査治療指針にのっとった方法で癌と戦っています。


以下は飼い主さんから寄せられた質問に答えたものです。

質問乳ガンと言われたのですが

私は、マイアミにすむ、Bichon Frise10年 14ポンド メス犬のことで、ご相談させて下さい。アメリカに、12年住んでおりますが、どうも、医学用語がよく分からず、他にご相談する方もおらず、失礼かと思いましたが、メイルさせて頂きました。

この子は、昨日ドクターから乳癌なので、そこを切り取らなければならない。今後の事も考えて、避妊手術もします。とのこと。ドクターのした事は、バイオプシー、血液検査、レントゲン2枚でした。この子を見ていると、とても元気そうで、ただ、乳首の横に、コロコロした物があるので、(親指のつめ位)Annual Shotのついでに、見てもらいました。

私の質問は、本当に、そんな大きな手術と、去勢が、必要なのでしょうか?去勢は、若い時にしなければ大人になってからでは、体にも負担をかけると、日本で、聞いた事があります。6−7キロ程しかない小さな体で、危険は、ないのでしょうか?国によって、違うと思いますが、どうか、先生の、よきアドバイスを、お願いいたします。

一般的に乳腺mammaryglandにできる腫瘍tumorsには、良性benignと悪性malignantがあり乳腺腫瘍の内40−50%tが悪性と言われています。ドクターが、malignanttumorsとか、carcinoma,cancersと言ったならばそれは悪性腫瘍すなわち癌を指し完全治癒を望むため大きな手術と場合によっては手術後抗ガン剤が必要な場合もあります。

ただ乳腺腫瘍の場合、細胞を採って検査で悪性と出れば明らかに癌ですが、細胞だけでは良性とでてしまう悪性腫瘍もありますので検査結果が良性でも、進行が速い、炎症がおきている、たくさんできている等で悪性腫瘍の疑いがあるものでは、大きな手術をすることもありますし外科医の判断に任せられます。
乳腺腫瘍の場合、良性であっても、悪性であっても手術が必要と言われています。それはさきほども言いましたように、細胞の検査では良性でも悪性の場合があるからです。

ただ、手術方法には腫瘍の大きさ、腫瘍の数、進行の早さ、悪性度により腫瘍だけとるもの、一つの乳房をとるもの、片側半分の乳房全部をとるもの、乳房すべてをとるもの、とあり手術方法により費用も大分差があると思います。

その際、避妊手術spayをするかどうかは、獣医会でもまだ、統一見解はありませんが、したほうがよいと言う意見のほうが多いようです。犬では高齢になると、子宮蓄膿症pyometraと言う病気にかかることが多いので、その予防の意味でも一般的には避妊手術を進めるのが一般的です。



質問肛門に腫瘍ができたのですが

雄、七歳、雑種について質問します。肛門部に約一センチ程の鉛色の腫瘍らしきものができています。以前にも、肛門の別の部分に七ミリ程の腫瘍が出来たことがあります。心配ないでしょうか。

ご質問の肛門部にできたしこりは肛門周囲腺腫と言う腫瘍の可能性がつよいと思われます。肛門周囲腺は肛門付近の分泌腺にできます。中年以降の雄犬にでき、メスではあまり見られません。病理検査上良性であることが多いのですが、大きくなると出血したり、便が出にくくなったりすることもあります。

自然に治ることはほとんどありませんので一番よい治療法は手術で腫瘍を摘出し、同時に去勢手術をすることです。去勢手術をすることにより再発防止に効果があります。この腫瘍以外の腫瘍ができる場合もありますのでいずれにしましても、一度診察を受けられることをお奨めします。